こんにちは。
今日は製造工程のプチノウハウをお伝えしようかと思います。製造工程において一番最初に行う工程が成形です。成形も多種多様な方法があるのですが、生産性効率の良い射出成型に関してのノウハウです。こちらの画像をご覧ください。
左側の大きな箱のような機械が射出成型をするマシーンでございます。 作業員の左手のハンドルが扉になっていまして、成形したパーツを取り出します。何も特別な作業写真ではないのですが、右側に見えます青色のコンテナですがここには常温水が入っております。その中に見える白いパーツが成形直後のパーツです。
写真からはすこしわかりにくいのですが、パーツの形状を見ていただくとわかる通り少し長細い形状をしております。射出成型後のパーツは非常に高温で素手で触るとちょっと熱いです。火傷まではしませんが。このような変形しやすいパーツは成形後にすぐ常温水につけて冷却します。常温での冷却になりますと、冷却速度が緩やかでパーツの変形やヒケが生じます。その変形やヒケを防ぐためにこの工程を行います。この工程をクエンチ(Quench)といいます。すべてのパーツがこのようなクエンチをする必要はないです。
アナログノウハウですが非常に大事な工程の一つです。