こんにちは。生産部の清水です。
このブログ欄でも、弊社の恒温装置を使用した品質管理などをご紹介致しておりますが、本日は製品を工場から出荷、入荷する際の品質管理体制についてお話をさせて頂きたいと思います。
私共では製品を生産する際、大分致しますと以下の手順で検査を行っております。
① 材料入荷時のQAによる抜取検査 (AQLによる抜取検査)
➁ 成型・バリ取り後の生産ラインQCによるチェック (外観を全数)
➂ 製品組み立て時の生産ラインQCによるチェック (外観・機能を全数)
➃ 出荷前検査 (AQLによる抜取検査)
上記の中で、AQLに基づいて抜取検査とありますが、これは”Acceptable quality level”の略で、元々はアメリカが故障の少ない且つ安定した武器や装備などの制作にあたり、それを構成する部品を調達する際の品質として不良率を抜き取り検査から割り出し、受け入れの可否を判定したことに始まっています。
日本では1960年代からアメリカ製のトランジスタを大量購入する際に、取引の品質判定基準として採用されたのが始まりで、次第に電子部品業界以外にも適用され、現在では玩具業界もAQLをベースとして判定をしているところが殆どとなっております。
AQLの中にもいくつかのレベルに細分化され、厳しく見るための段階や、なみ(普通)で見るための段階などがあり、私共では”なみ・Ⅱ”のレベルを採用しOEM生産品以外は行っております。
OEMについてはお客様で定めた内容を基本と致しますが、特に定めたものがない場合は上記のレベルで検品を行い合否判定を行った後、問題ないものを出荷致しております。
中にはあまり良いことではないのですが、不合格となるものも非常にまれですが、出てくることもございます。
その時は迅速な対応を図り、被害を最小限に食い止め改善をすべく日々努力を致します。
地道な仕事ですが、確実な対応を致しておりますので、どうぞ、宜しくお願い致します。