こんにちは、生産部の小林です。
今日は射出成形金型(樹脂金型)のゲートについてお話いたします。
ゲートは成型品に樹脂(プラスチック)を流す入り口です。
成型品の入口のほかに いろいろな役目があります。
金型の成型品ができる部分に 樹脂が流れ込むときのスピードや方向をコントロールしたり、樹脂の流れが終わった際にゲート部が先に冷えて固まることで樹脂の逆流を防ぎ、樹脂を流す圧力の調整をします。さらに、ゲート部分は細くなっているので、成型品からカットすることが簡単にできます。
ゲートはこのようなことをしてくれる大事な部分です。
ゲートの方式(種類)はいくつかあります。
・サイドゲート (フィギュアの金型はこのゲート方式が多いです)
成形の後にゲート口をカットします。
・サブマリン(トンネル)ゲート
成型品が金型から離れる際にゲートは自動切断されます。ゲートカットが不要です。
・ピンゲート(ピンポイントゲート)
成型時の金型が開く際に成型品から自動切断されます。 ゲートカットが不要です。
これらが多く使用するゲート方式です。まだまだ他にもいくつものゲート方式(種類)があります。
金型を造る前に、製品の仕様や形状、外観、構造を考慮して作製いたします。