こんにちは、生産部の小林です。
今日はプラスチックの材質についてお話いたします。
プラスチックの材質でよく使われているものは、ABS樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル(PVC)、アクリル、ナイロン樹脂 などなどあります。
製品の仕様から材質の特徴にあったものを選定します。
硬い材質で塗装するものだと、多くの製品でABS樹脂を使用することが多いと思います。これは軽くて強く、塗装ができて、変形が少ない、光沢が良いなどの特徴があります。
最近ではABS樹脂の使用が多いのですが、私が小さいころはポリスチレンの使用が多かったと思います。
通常のポリスチレン(PS)だとABSに比べ割れ安いことがあり、当時は耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)を使用していました。
HIPSは、ポリスチレンにゴムを加えた材質で、ABS樹脂の特徴に近いものでした。
現在でもHIPSを使用している製品はありますが少なくなっています。その理由としては表面のツヤがABSのほうが良いからだと思います。
ただし、HIPSはそのほかにメリットもあり、ABSよりも少し安価なところです。製品の仕様などを考慮してコストを少しさげることができます。