こんにちは!生産部の齋藤です。
近年、とある伝統おもちゃが女性の間でブームになっているとの噂を耳にしました。
日本の木製おもちゃで、円柱状の胴体に頭が付いた人形です。昔は温泉のお土産品として親しまれていたというこのおもちゃ、何かわかりますか?・・・そうです、こけしです。
元々こけしは子供の遊ぶおもちゃとして生まれ、主な産地は東北地方だそうです。東北の温泉街で、湯治に来た客の人気のお土産物だったようです。
実はこけしは今までに2度のブームを迎えており、今回で第三期ブームなんだとか。
初めのブームは戦前でした。この時のブームは文化人、いわゆるインテリ層の大人たちが趣味として収集していました。
第二次ブームは戦後、高度経済成長期。日本の経済を支えた働く大人たちが癒やしを求めて温泉地へ足を運び、そこで愛らしいこけしに更なる癒やしを求めた・・・という事からブームになったと言われています。
そして第三次ブームの現代。昔懐かしいこけしが「可愛い」と、大人女子にブームをもたらしています。こけし好きな女性を「こけ女」と言うそうです。
今回のこけしブームの背景には、こけしが「手作り」の「一点もの」であり、価格も数千円と手に取りやすい事が挙げられるようです。こけしの展覧会やこけしの専門誌の反響も大きいんだとか。
そしてこれまでのブームはすべて、本来遊んでいた子供ではなく、大人たちの間で起こっていることも興味深いです。時代が変わっても、大人たちを引きつける魅力が、こけしにはあるのかもしれません。
こけしと言えば人形のひとつですから、フィギュアの先祖・・・とも言えるこけしの人気に注目していきたいと思います!