こんにちは。生産部の渡辺です。
フィギュア作製を手がけさせていただきますと、フィギュア単体もあるのですが、キーチェーンやボールチェーンなどのストラップをつけてバッグなどに取り付けたりもします。そのときにフィギュアに取り付けるパーツですが、どのような形状をしているかご存知でしょうか?ホームセンターやアクセサリーショップなどに行くと発見できるかと思います。大きさやデザインは多様にあります。この輪の形状にネジが合体したパーツです。なんという名称がご存知の人は少ないかと思います。名称は“ヒートン”といいます。
英語のようですが違います。英語ではアイボルトといいます。ではなんでヒートンっていうのでしょうか?実は登山用具で岩壁や氷壁の登攀の際、岩や氷に打ち込んで登山の確保の支点やてがかりなどに用いる鋼鉄製の頭部に輪を持った釘をフランス語でピトンといいます。別名ハーケンともいいます。小さな岩の割れ目(クラック)に打ち込んでカラビナを掛けるのが登山では一般的ですね。そのピトンが語源らしく、最終的にヒートンのなったようです。こんな小さなパーツですがフィギュア作製には欠かせない小部品です。